<薬物療法につい>
- 骨吸収抑制薬 ビスホスホネート(骨吸収を抑えることで、骨量(骨密度)を増やす働き)
- 選択的エストロゲン受容体作働薬(SERM)(破骨細胞の働きを抑える女性ホルモンのエストロゲンと同じ作用を発揮し、骨量(骨密度)を増やす効果)
- 抗RANKL抗体(RANKLとは、破骨細胞の形成・活性化などを促進する蛋白質に作用することで、骨吸収を抑制)
- 骨形成薬 副甲状腺ホルモン薬
- 骨吸収を抑え・骨形成を促進 抗スクレロスチン抗体
- 必要な材料の補充や骨代謝をサポート カルシウム・活性型ビタミンD3製剤・ビタミンK2
<食事療法について>
一日700~800㎎のカルシウム摂取・カルシウム吸収を促進するビタミンD摂取・ビタミンK摂取を心がける必要があります。一日推定カルシウム摂取の把握にはカルシウム自己チェック表があり当てはまる項目を確認することで摂取量が分かります。大まかな目安として点数×40㎎/日で摂取量が推定できます。
しかし安易に食事外のサプリメントやカルシウム製剤でカルシウムを補充すると心血管疾患のリスクが上昇する報告があり注意が必要です。また加工食品などリンを多く含む食材や食塩・カフェイン・アルコール摂取は控える事が望ましいとされます。
<運動指導について>
運動は骨密度上昇や骨折リスク軽減に効果があるとされています。特に閉経後の骨塩減少・骨粗鬆症患者様に有用とされますが、年齢・活動性・転倒リスク・骨折危険度を考慮して無理なく継続できる運動が望ましいとされます。