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内分泌内科Endocrinology

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ホルモンの分泌異常で起こる病気

甲状腺疾患(バセドウ病や橋本病など)・副甲状腺疾患・下垂体疾患・副腎疾患など、
ホルモンに関する病気の診療を行っていいます。
肥満症・高血圧・脂質異常症・骨粗しょう症などの疾患もお気軽にご相談ください。

主な疾患症状

このような症状のある方はご相談ください

  • 急な体重の減少/増加
  • 動悸や手の震え
  • 健康診断で首の腫れを指摘された
  • 疲れやすく倦怠感がある

当クリニックの内分泌診療の特徴

当クリニックでは甲状腺機能などの血液検査も受診当日に説明できる検査機器のほかに、超音波検査(甲状腺・頸動脈・腹部)・骨密度測定・体成分分析装置・動脈硬化判定(CABI)・尿検査機器などを揃え、内分泌疾患の専門的な検査ならびに診断を行っています。
他に、画像検査(CT・MRI・シンチグラフィー)や手術が必要な場合には、適切な医療機関へご紹介させていただきます。
当クリニック周囲には内分泌専門医ならび内分泌疾患を専門的に診療するクリニックがありません。地域の内分泌診療に少しでもお役に立てればと考えています。

内分泌代謝とは

体の中では種々の作用を持つ物質がうまく調和して全身の臓器に作用し、人間の生命を維持し、生体の恒常性( 正常な機能を維持する仕組み)や正常な代謝機能を保っています。これらの正常な機能を保つのに必要な体の機構が内分泌代謝です。 内分泌代謝作用を示す物質をホルモンと呼びます。ホルモンには種々の物質があり、また、ホルモンが体の中で作用を発揮する時も、 その作用の方法は多様となります。血液中ではごく微量(50mプール一杯の水に対してスプーンで1杯分のホルモン)ですが、体の健康維持のためいろいろな機能を調節する働きがあります。現在、体の中には100種類以上あるとされています。
ホルモンを作って、分泌する臓器を内分泌臓器と呼びます。例をあげますと、脳視床下部、脳下垂体、甲状腺、副甲状腺、膵臓、副腎、卵巣、精巣、心臓、肝臓、腎臓などの多くの臓器があります。この様に内分泌臓器は全身、各部位に存在します。

内分泌代謝の病気とは

内分泌代謝の病気はホルモンを作る内分泌臓器の障害により、(1)ホルモン分泌の異常(増加又は低下)が起こった状態、(2)ホルモンが作用する対象臓器の異常(ホルモン受容体やホルモン情報伝達の障害)によりホルモン作用の異常が起こった状態です。 内分泌代謝疾患の中には糖尿病や高脂血症の様に患者数の多い疾患やこれまで原因不明の精神疾患(ノイローゼやうつ傾向など)として放置されてきた稀な疾患まで様々な疾患が含まれます。それ故、内分泌代謝疾患を正確に診断し、治療することは非常に重要です。
内分泌臓器に対応する主な症候・疾患名を下記に列記します。
(ここで述べるのは、ほんの一部の症候・疾患名であり、詳細についてはご相談ください)

脳視床下部・下垂体低身長症、先端巨大症、乳汁漏出症、尿崩症 など
甲状腺甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症、バセドウ病、橋本病、甲状腺腫瘍、
亜急性甲状腺炎 など
副甲状腺高カルシウム血症、骨粗しょう症 など
膵臓高血糖・低血糖、糖尿病、インスリノーマ など
副腎高血圧症、低血圧症、原発性アルドステロン症、クッシング症候群、褐色細胞腫、
ステロイド離脱症候群、アジソン病 など
卵巣・精巣インポテンツ、無月経、不妊、男性更年期障害、多のう胞性卵胞症候群 など
心臓心不全 など
肝臓糖代謝異常 など
腎臓腎性貧血、カルシウム代謝異常 など
脂肪肥満症、糖脂質異常、家族性高コレステロール血症 など

疾患紹介

内分泌代謝疾患のなかでも比較的頻度の高い疾患について記載させていただいております。ぜひご覧ください。
甲状腺疾患

甲状腺の異常や障害によって引き起こされる症状の総称です。
内分泌疾患として多いのは甲状腺疾患です。
疾患を機能別で分けるとバセドウ病・無痛性甲状腺炎・亜急性甲状腺炎・妊娠初期の甲状腺機能異常などの甲状腺機能亢進症と慢性甲状腺炎(慢性甲状腺炎)を代表とする機能低下症があります。甲状腺亢進症の症状は急な体重減少・些細な事でイライラする・落ち着きがなくなる・暑がり・動機がする・息切れしやすい・疲れやすい・下痢しやすい・発汗過多・月経不順などの症状がでる可能性があります。甲状腺機能低下は亢進症の反対で元気がない・寒がり・体重が増える(むくみ)・便秘・月経過多になることがあります。イライラや落ち込みなどの症状から精神疾患として対応されている場合もあります。

検診にて甲状腺腫大や結節を指摘されることもあります。甲状腺全体が腫れている場合にはバセドウ病や慢性甲状腺炎(橋本病)の可能性があります。一部が腫れている場合には甲状腺腫瘍が疑われます。ただし約90%が良性結節であり悪性腫瘍は10%となります。診断のためには超音波検査・必要時には甲状腺細胞診・血液検査など総合的に判断が必要になってきます。

当クリニックでは甲状腺機能を含めて血液検査を当日説明させていただきます。甲状腺エコー検査も適宜行い必要な場合には当日甲状腺細胞診にも対応します。

骨代謝・副甲状腺疾患

副甲状腺ホルモンの病的な過剰分泌は、様々な症状を引き起こします。
体のカルシウムは99%が骨に貯蓄されています。体のカルシウム濃度は非常に厳密に制御されています。カルシウム摂取が少ないと骨に貯蓄されたカルシウムは血液にまわることにより骨粗しょう症になることがあります。このカルシウムの吸収・維持には副甲状腺ホルモンやビタミンDなどが重要な働きをしています。

骨粗しょう症は骨の量が少なくなり骨の中身(構造)が悪くなる事により、骨の強さが脆くなり骨折しやすくなった状態をいいます。

骨強度が低下する原因として糖尿病(1型糖尿病では3~7倍、2型糖尿病では1.3~2.8倍)・ビタミンDの不足(日照不足など)・加齢・女性の場合閉経後の女性ホルモン低下などがあります。
骨強度は骨質(骨の構造や、骨を形作る材料の特性)+骨密度(カルシウムなどのミネラル)で規定されます。骨密度検査はDEXA法(波長の異なる2種類のX線を用い、その吸収率の差から、骨密度を測定する方法)が骨粗しょう症に関して1番精度が高い検査と考えられています。骨密度測定・血液検査などからどのタイプの骨粗しょう症か判断を行い、食事指導・運動指導ならびに適切な薬剤の介入を行います。

他内分泌疾患としては高カルシウム血症を来す原発性副甲状腺機能亢進症があります。症状は倦怠感、食欲不振、吐き気などの消化器症状がみられますが、カルシウム濃度の上昇が軽度の時にはほとんど自覚症状が無いことが多いです。しかし、高カルシウム血症の程度が進むと、多尿、口の渇きが出現し脱水になり、腎臓の機能も低下します。長い間続くと、副甲状腺ホルモンは高カルシウム血症を招くだけでなく、骨からカルシウムを奪い骨の破壊が進みます。その結果、骨密度が低下し骨粗しょう症となり、骨折する危険性が高くなります。

当クリニックは簡易検査機器ではなく地域では数少ないDEXA法での骨密度測定、ならびに従来評価することが難しかった骨質を推定できる機器を採用しています。

高尿酸血症

尿酸の血中濃度が異常に高まった状態です。
高尿酸血症は血液中の尿酸が正常値(7㎎/dl)を超える状態です。

尿酸値が高いだけでは自覚症状は短期的にはでません。
溶けきれなくなった尿酸は、結晶として関節などに蓄積していきます。
人間の体温の温度によって溶ける限界は決まっており、尿への排泄低下または尿酸産生が増えると蓄積することにより炎症を引き起こし、痛みを感じるのが痛風発作です。

また、尿路の結石の原因にもなり尿管結石となり疼痛の原因にもなります。
治療はまずは食事療法で、プリン体の少ない食事・たんぱく過剰摂取を避ける事・水分摂取を心がける事が必要になります。

改善のない場合には尿への排泄を増やす薬剤または尿酸産生を抑える薬物が使用される事が多くなります。

副腎疾患

副腎偶発腫瘍は副腎疾患の診断を目的としない画像検査で偶然に指摘された副腎腫瘍の総称です。
副腎疾患で注意する疾患として原発性アルドステロン症・クッシング症候群・褐色細胞腫・副腎偶発腫瘍があります。

副腎偶発腫瘍は副腎疾患の診断を目的としない画像検査で偶然に指摘された副腎腫瘍の総称です。検診などで行われた画像検査で偶然見つかることが多く約4%で指摘されることがあります。しかし半数は非機能性腺腫で症状はなく大きさ増大に注意して経過観察となります。機能性腺腫として原発性アルドステロン症やクッシング症候群や褐色細胞腫に注意が必要です。原発性アルドステロン症は高血圧症の約5~10%とされ比較的多くみられます。

スクリーニングには血液検査が有用になります。治療は手術となりますが、手術適応でない場合や手術を希望されない場合には適切な薬物療法を選択します。

クッシング症候群は副腎から分泌されるコルチゾールの作用が過剰になることにより、特徴的な身体徴候を呈する病気です。特徴的な身体徴候として、満月様顔貌、野牛肩、中心性肥満、皮膚菲薄化、腹部赤色皮膚線条、近位筋の筋力低下などが見られます。また、高血圧、耐糖能異常、骨粗鬆症、月経異常、うつ症状など、この病気への特異性は高くないものの、日常診療で比較的高い頻度で認める臨床徴候も呈します。前述した原発性アルドステロン症とサブクリニカルクッシング症候群は併発する事が多いとされます。スクリーニングとしては安静採血ならびにデキサメサゾン抑制試験などを行います。

褐色細胞腫はアドレナリンやノルアドレナリンなどのカテコラミンの産生能を有する腫瘍で、狭義では副腎髄質由来の腫瘍を指します。高血圧症の中では1%未満と考えられていますが、副腎偶発腫瘍に占める割合は10%近くと多く注意が必要です。カテコラミンの昇圧作用により多くの症例が高血圧を呈します。

その他、頭痛、動悸、発汗過多、体重減少、便秘、蒼白症状なども呈し、これらの症状が揃っているときは、強くこの病気を疑います。また、耐糖能異常を呈することもあります。

クリニックでは、スクリーニング検査や負荷試験なども対応させていただきます。
内分泌疾患が原因の高血圧や糖尿病の可能性もありお気軽にご相談ください。

肥満症

栄養士による食事相談や食事療法の提案、また行動療法のサポートを行います。
肥満とは脂肪組織が過剰に蓄積した状態をいい、体重(kg)/[身長(m)]2で算出されるbody mass index(BMI)が25kg/m2以上と定義されます。不規則な生活習慣を背景に、相対的な栄養過多により発症するものを指します。

肥満に関連した健康障害としては、
1)2型糖尿病、2)脂質異常症、3)高血圧、4)高尿酸血症・痛風、5)狭心症・心筋梗塞、6)脳梗塞、7)脂肪肝、8)月経異常・妊娠高血圧症候群、9)睡眠時無呼吸症候群、10)変形性関節症・変形性脊椎症・腰痛症、11)肥満関連腎症があげられます。

睡眠時無呼吸症候群は、大きないびきと日中の眠気が主な症状です。夜中に何度も目を覚まし熟睡ができなくなります。治療の原則は、日常の摂取エネルギーが消費エネルギーより少なくなるようにし、それを長期間継続することによって、体脂肪を減少させることにあります。自宅で簡易検査を行うことが出来ます。症状が気になる方はご相談ください。

食事療法、運動療法、薬物療法、外科療法は相対的エネルギー摂取過多の防止に相当し、行動療法はそれらの治療を遂行するにあたり、減量体重の長期的維持、不用意な体重増加の抑制策として重要です。また薬物療法として30年ぶりに肥満症に対する薬剤が認可予定です。当クリニックでは豊富なGLP-1受容体作動薬導入経験がある医師・看護師がいますのでご相談ください。(※2023/4時点で保険未認可のため随時お知らせさせていただきます)

当クリニックでは行動療法をサポートさせていただく栄養士による指導をさせていただきます。また個人の身体状況把握のため体成分分析装置INBODY470を用意しています。

体成分分析・体重と筋肉量、脂肪量のバランス・肥満度指数(BMIと体脂肪率)・部位別筋肉量・部位別脂肪量・体重調整量・栄養評価(タンパク、ミネラル、体脂肪量)・肥満評価・内臓脂肪レベル・骨格筋量・基礎代謝量・推奨摂取エネルギー量、腹囲など、より正確に身体の状態がわかります。
検査機器詳細や検査結果見方は下記のサイトを検索にて、ご参照ください。

【公式】体成分分析装置InBody(インボディ)

【公式】InBody470

疾患にかかわらず当クリニックへ通院の患者様でご希望の方は医療費の負担なく検査させていただきます。
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