糖尿病が進行すると重篤な合併症を引き起こしたり、心臓病や脳卒中のリスクが高くなります。
このような症状のある方はご相談ください
病状を正確に把握し、病態やライフスタイルに合わせて加療させていただきます。
血糖・HbA1cだけでなく肝機能・腎機能・脂質などの血液検査や尿検査を当日説明させていただきます。
基幹病院と同じ検査項目を検査した日に説明できるように機器を取り揃えています。
自己注射を行っている患者様各自にあったものを選択できるように複数の血糖測定機器を用意しています。
24時間持続測定できるFGMも可能です。
また血糖変動が大きい患者様にはCGMを利用した夜間低血糖や食後血糖の有無など確認できる機器を用意しています。
糖尿病性神経障害、動脈硬化、骨粗しょう症などのスクリーニングを行う機器を用意しています。
血糖値が高い状態が続く病気です。
糖尿病は非常に身近な疾患です。
健康診断などで指摘される事が多く、また周りをみると知り合いの方や家族に糖尿病の方が多いのも事実です。
平成28年「国民健康・栄養調査」では、糖尿病が強く疑われる者(糖尿病有病者)、糖尿病の可能性を否定できない者(糖尿病予備群)はいずれも約1,000万人(合わせて約2,000万人)と推計されています。
これは5~6人に1人に糖尿病またはその疑いがある事になります。
糖尿病は糖分を利用して下げるインスリンの働きが悪くなることにより血糖値が上昇し、尿に糖分が漏れ出てしまう病気になります。
生活習慣が原因の糖尿病にはなりますが、インスリンの分泌は年齢とともに瞬発的な分泌力は低下します。
若い時の食生活を続けていた場合、年齢を重ねると同じ食事でも体が処理しきれず血糖上昇することもよくあります。
インスリンの機能をお話しさせていただく時に、運動能力にも「歩く力」と「走る力」がある事に例えて説明させていただきます。年齢を重ねても歩くことができますが、走る力は歩くことに比べて年齢の影響を強く受けます。
糖質の多い食事に必要なのは走る力のインスリンです。
若い時には対応できた事も年齢を重ねると難しくなってきます。現在正常でも今後は注意しないといけないことになります。
また糖質中心の食事が続くと、インスリンの働きが弱っていない人でも糖の利用が追い付かず血糖が上昇してしまいます。
何らかの理由で高血糖が長期間持続してしまうとインスリンの作用効果が落ちてしまい、同程度の血糖低下により多くのインスリンが必要になってしまいます。
以前は食事や運動で改善した管理が、様々な病態により難しくなってしまいます。
そのほかに急または緩やかに膵臓の細胞が壊れてインスリンが出なくなる事や、妊娠に伴い血糖上昇や、薬剤による血糖上昇など様々な病態の場合もあります。
糖尿病の症状は初期にはあまり自覚症状はありません。
痛くもなく、つい放置しがちになります。
血糖値が更に上昇すると口の渇きや尿量の増加(特に分かりやすいのは夜間尿の回数です)を自覚されることが多くなります。
注意すべき症状としては、食事量や運動量は変わらないのに急に体重減少する場合です。
また、糖尿病治療を受けていても、やせた状態から体重が増えず管理が難しい場合にも注意が必要です。
高血糖が続くとインスリン分泌力が更に低下し、糖尿病の合併症の心配がでてきます。
糖尿病の合併症は血管の合併症(網膜症・神経障害・腎症・脳梗塞・心筋梗塞)・感染症・骨粗鬆症・悪性腫瘍・歯周病などたくさんあります。
自覚症状がない又は通院が面倒など様々な理由で治療開始のタイミングが遅れてしまう事が多々あります。
早期に対応すれば心配が減る疾患でもある一方で、取り組みが遅れる事により管理に苦慮する疾患でもあります。
糖尿病は糖の代謝障害です。
体が必要とする栄養を不足することなく適切に取り、病態を正しく把握し適切な介入により糖を利用する環境を整えることが出来れば一生糖尿病とうまく付き合っていけます。