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簡易カーボカウント・インスリンの調整の仕方について

2023.09.29
  • 医療の豆知識

食事摂取カロリーの計算やPFCバランス(蛋白質・脂質・炭水化物)を考えるうえで、3大栄養素の摂取量を大まかにでも把握できると便利です。3大栄養素の中で炭水化物は通常であれば一日摂取カロリーの50~60%を占める一番大きな栄養素になります。今回は炭水化物を大まかに計算する方法を記載させていただきます。

<炭水化物量を計算(カーボカウント)のメリット>

  • 一日摂取カロリーの総量やバランスを計算しやすい(最大摂取栄養素のため)
  • 炭水化物過剰摂取を避けることができる
  • インスリン分泌低下している人にとって、食事内容でインスリンを調整できる

多くの食事として主食(炭水化物)としてごはん・麺類・パンなどがあり、主菜・副菜(おかず)で構成されています。食事の中で炭水化物は基本主催に多く含まれています。食事内容をすべてカーボカウントすると計算に時間がかかったり慣れが必要のため、主食の炭水化物量+おかずとして20gといった簡単な計算をすることを提案させていただきます。

主食の炭水化物量の計算方法をまとめます

  • ごはん(g)×40%  例)ごはん150g=炭水化物60g(240kcal)/ (total250kcal)
  • パン(g)×50%   例)80g(食パン5枚切り)=40g(160kcal)/ (total 200kcal)
  • うどん(g)×20%  例)うどん200g(1玉)=40g(160kcal)/ (total190kcal)
  • お餅(g)×50%    例)お餅50g=20g(80kcal)/ (total 110kcal)
  • 牛乳(g)×5% 例)牛乳200ml=10g(40kcal)/ (126kcal):主食ではありませんが参考までに
  • ビール    例)ビール350ml=10g(40kcal) / (140kcal) :嗜好品ですが参考までに

カレーライス、チャーハン、麺類だけの場合には主菜のみの計算。

一般的な主菜・副菜あれば20gを加算。

ごはん150g+おかず2~3品の場合:60+20=80gの炭水化物の計算になります。

<インスリン糖質比・インスリン効果値について>

カーボカウントできれば、インスリン分泌低下しインスリン注射している方(1型糖尿病など)にとってメリットがあります。食直前に超即効型インスリンを注射されている場合に、食事内容によって単位を打ち分けるアルゴリズムを構築できます。また食前血糖測定し高いまたは低い場合に超即効型インスリンをどれだけ減らすべきかという判断の一助となります。

インスリン糖質比:超即効型インスリン1単位で何gの炭水化物を食べれるかの判断になります。例えばインスリン糖質比が10gの場合では、炭水化物60gの計算であれば6単位を注射する判断になります。このインスリン糖質比は個人個人によって異なりインスリン抵抗性有無で変わってくることと、一日の時間によって変化しますので主治医に調整してよいか・数値の目安なども確認が必要になってきます。多くは朝の食事時には多くのインスリンが必要になってきます。基礎カーボとして常にほぼ同じ炭水化物量の食事をとる事もできますし、いつもと違う食事(例えばカレー・麺類・食事時間がながい場合・飲酒時の食事など)にも応用カーボとして対応する事も可能です。いつも食事の前に固定量を注射している方が2-3時間のゆっくり食事が出てくる結婚式の食事の場合に対処できない事が出来るようになります。決められた単位を注射するのではなく、食事や血糖によって変更する事も可能であることは重要なことだと思います。

インスリン効果値超即効型インスリン1単位でどれだけ血糖低下するかになります。こちらもインスリン抵抗性有無で数値は変わってきますので、主治医に確認が必要になります。食前血糖300mg/dlの場合で炭水化物60g(インスリン糖質比10gの方であれば6単位)を注射すると食後血糖は上がって300mg/dlに戻るため余分にインスリン注射が必要になってきます。インスリン効果値が仮に50mg/dl(1単位)であれば食後を150mg/dlに下げるのであれば3単位余分に注射する必要があります。つまり食事分6単位+血糖補正分3単位の合計9単位を補正して対応することになります。

重要十分理解しないまま自己判断で調整すると、血糖変動が大きく乱れ低血糖などのリスクとなるため主治医に十分確認をお願いします

いつも食べている食事を客観的にカウントできると。食事内容の見直しにつながります。難しい計算ではなく、ざっくりと判断できると他の栄養素のカウントなどもあればバランスのよい食事につながっていくと考えます。主食(ごはん・パン・麺類)のカウントだけでも行ってみませんか?

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