以前当クリニックHP医療の豆知識にて「血糖の連続した流れを可視化する(CGMについて)」や「自己血糖測定と持続血糖モニタリングについて」などまとめさせていただきました。糖の流れを可視化できる持続血糖モニタリング(continuous glucose monitoring CGM)を確認する測定機器としてFreeStyleリブレとデクスコムG6が主に選択可能です。日本ではリブレ1を利用していますが、海外ではリブレ3が利用可能となっています。リブレ3は精度が高く大きさも1円玉サイズと非常に小さくなっています。しかし測定端末が無くなりスマートフォンのみなるため、測定端末を多く使用している日本ではリブレ2(測定端末・スマートフォン両方可能)が新しく使用できるようになったようです。2023/12末~2024/1から使用が可能になりそうです。
<変更点>
- スマートフォン利用時、1分おきにデータ転送(スキャン不要)
- 低血糖、高血糖のアラート設定が可能に
- リブレLINKを通して1分毎にリアルタイムで家族や介助者も血糖値を確認可能に
<変わらない点>
- センサーの精度や大きさは同じ
- 測定端末やスマートフォンどちらでも測定可能
- ただし最初はスマートフォンのみで、遅れて測定端末が使用可能に
CGMには間歇スキャン式CGM(is-CGM)とリアルタイムCGM(rt-CGM)があり、その違いは定期的にスキャンをする必要性の有無でした。今回のリブレ2(スマートフォン)では定期的にスキャンする必要性がなくなり、就寝時などの血糖低下時にもアラートとして本人や家族にわかるようになります。ただ測定端末測定時には低血糖や高血糖アラートは利用可能(アラート時にスキャンする行動が必要)ですが、1分おきのデータ転送はスマートフォンだけになるようです。
就寝時・仕事・運転中などの低血糖を知ることが出来るようになり、またスキャンすることを意識しなくても常に結果をモニターできるようです。ご興味ございましたらお気軽にお聞きください。