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持続血糖モニタリング(continuous glucose monitoring CGM)に新たな選択肢が増えます~リブレ2・Dexcom G7~

2024.04.19
  • 医療の豆知識

当院のお知らせ「医療の豆知識」で持続血糖モニタリングについて説明させていただきました。測定の仕組みや選択できる機種としてリブレ・デクスコムG6の比較を説明しています。糖尿病とうまく付き合っていくための便利なデバイスが利用できるようになってきています。2023年12月にリブレ2が利用できるようになり、2024年5月にはdexcomG7が利用できるようになります。少しだけ情報をまとめさせていただきます。

<リブレ>

現状日本で一番使用されている持続血糖モニタリングとなります。2023年12月からリブレ1と2が利用可能になっています。リブレ1と2の違いはセンサー自体は大きさや精度は変わりませんが、リブレ1は専用のリーダーもしくはスマートフォン等でかざしてデータを読み取る必要がありました。リブレ2では1分おきに自動的にスマートフォンにデータを送信することにより、かざす必要がなくなり低血糖など注意すべき時にアラートによる告知で知る事ができるようになりました。インスリン加療時の低血糖・高血糖への対応するのに、非常にストレスが減り容易となっています。

  • 大きさ 直径35mm 厚み5mm
  • 装着部位 上腕のみ
  • リブレ1 スキャン必要、リブレ2 スキャン不要
  • センサー有効期間 14日
  • アラート機能 1は不可、2は可能
  • transmitter なし

日本以外の国ではリブレ3まで発売され使用可能となっています。リブレ3は1セントコイン2枚分(直径19mm厚み3.1mm程度)とリブレ1・2の大きさの70%まで小さくなっているようです。日本でも使用可能になる未来が近いようですが、リーダーの設定がなく完全にスマートフォン等のデバイスが必要のため注意が必要です。

<dexcom G6・G7>

テルモ社からdexcomG6は日本で販売されていましたが、2024年4月からdexcom社の管理となりました。そして2024年5月から日本以外で使用可能であったG7が日本でも使用可能になるようです。dexcomの持続血糖モニタリングは精度が高く、スキャン不要で低血糖・高血糖アラートの対応が可能でしたが、センサーの有効期限が10日と短くtransmitterなど操作が少し複雑でした。今回取り扱い企業の変更に伴い最先端のG7が利用できるようになっておりまとめさせてさせていただきます。

  • 大きさ 39×18×8.3(厚み)mm → 24.1×27.4×4.7(厚み)mm
  • 装着部位 腹部または臀部 → 上腕後部でも腹部でも可能
  • スキャン不要
  • センサー有効期間 10日 → 10.5日
  • アラート機能 可能
  • transmitter G6あり → G7 センサー一体型となり調整不要

G7はG6に比べて大幅に大きさは縮小(約60%)し、センサーとtransmitterを管理必要でしたが一体型となり装着の負担を大幅に軽減しています。またウォームアップ待機時間が1時間から30分以内と短縮されセンサー交換が10日から10.5日と延長されひと月31日にも対応できるようになりました。

糖尿病と付き合っていくことがより容易となる便利な道具が利用できるようになっています。リブレ1・2、dexcomG6を現在当院では選択可能ですが、G7やリブレ3など新しく利用可能となるようであれば早期に導入予定です。お気軽にご相談ください。

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